TaSSKオンライン多文化カフェ(23)「日本語教育の参照枠」への違和感~来日間もない家族が地域で活躍した実践を通して~
定期的にTaSSK会員がオンラインで集い、多文化に関わるさまざまなテーマで話し合い、学び合います。
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「日本語教育の参照枠」への違和感~来日間もない家族が地域で活躍した実践を通して~
日時:8月23日(金)19:30-20:30
話題提供:芳賀 洋子さん
内容:
日本語ができるようになったら~ではなく、できるだけ早く、地域で活躍し地域社会の一員となれるよう、日ごろの活動を続けている。昨年度は、来日間もない人を対象にした「ファミリーにほんご15時間」という初期対応プログラムを実施。そのゴールとした「みんなでごはん」の時間に、彼らが、地域の人も交えた日本語での集まりの主役として大活躍できた。この実践を通して、地域での活躍が先行することで日本語を獲得していく(こともある)という立場を取りたいが、日本語教育の参照枠からは、日本語学習が進んだうえで活躍があると読み取れる。参照枠の3つの柱には賛同しているだけに、この点が気にかかっている。みなさまのご意見をお聞かせください。
プロフィール:
静岡県焼津市出身、埼玉県地域日本語教育コーディネーター。
1990年代に日本語ボランティア活動と出会う。さいたま市で、日本語学校、日本語指導員として仕事をしながら、NGO団体(地球っ子クラブ2000、多文化子育ての会coconico、あそび舎てんきりん)を立ち上げ。その後、多文化の子どもたちやその親御さんたちと、地域の人も巻き込みながら「同じってうれしい!ちがうって楽しい!」をモットーに、楽しく活動をしている。現在は栃木県那珂川町在住。里山暮らしも楽しみつつ、個人的には、20年余りの活動の意味を明らかにする時期と心得ている。