報告:地域日本語教育コーディネーター フォローアップ研修(2023年10月20日)
2023年10月20日に、東京都内で全国各地で活動する地域日本語教育コーディネーターを対象して「地域日本語教育コーディネーターフォローアップ研修」を開催しました。今年度に多文化社会専門職機構(TaSSK)が実施している文化庁委託「地域日本語教育コーディネーター研修」受講生、および昨年度までに同研修を修了した79名が集い、地域や修了(受講)期を超えて学び合うとともに、ネットワーキングの機会としました。
開会挨拶:伊東祐郎(TaSSK担当理事)
講義「文化庁における日本語教育施策について」
講師:石澤徹氏(文化庁国語課日本語教育推進室 日本語教師養成研修専門官)
講義「市民活動と行政の協働―コーディネーターの視点から」
講師:早瀬昇氏(特定非営利活動法人日本ボランティアコーディネーター協会理事)
「地域日本語教育ラウンドテーブル」でのコーディネーターによる対話
全体共有と振り返り
イベントや研修の多い多忙な時期での開催ではありましたが、全国各地で地域日本語教育コーディネーターとして取組んでいる方々が集い、活発な議論がなされました。参加くださったみなさまにあらためて感謝申し上げます。また、TaSSKではこれからもこのような機会を設けていきたいと思います。みなさんの取組みによって各地で地域日本語教育が一層推進されることを願っています!
参加者の感想(一部抜粋)
「全国の色んな地域やポジションの方と意見を交換したり情報を得たりして、とても有意義だった」
「活動地域や立場が違っても、目指している方向や課題に感じていることは共感することばかりで、大変有意義だった」
「同じ「コーディネーター」といっても色々な経歴、立場の方がいること、地域によって持つ権限や勤務体制、求められていることも様々であることを再確認できたことが一番の学びであった。制度が整ってきても、コーディネーターの役割、職務に対する考え方、捉え方が様々であることを感じた。(中略)これら全てが学びであった」
「テーマが同じでも地域によってまったく状況が違い、そこにこそ「地域日本語教育コーディネーター」が配置される意味があると感じました。同じ総括コーディネーターでも違う視点からの取り組みをお聞きしたことで、自分自身の取り組みも柔軟に捉えなおすことができそうです」
「地域に帰って、やってみたいことをたくさん手に入れることができた」
「いろいろな人の話が聞けてよかったです。疑問に思っていたことを、周りの人の力を借りて解決することができました」
「日本各地で同じ目標に向かって活動している「仲間」との話しは、とても楽しく有意義でした。今後の活動に活かしていきたいと思います。これからも、同じ目標に向かって活動している「仲間」とのネットワークづくりを行い仲間を増やしていきたいです」
「守秘義務が守られた空間で、本音で話す事ができて良かったです」
「自分のしている活動に視点が偏りがちですが、参加している他の方々の活動や考え方を知ることで、自分の活動を俯瞰してみることができるので、とてもよかったです」
「他地域の方と話をして、悩んでいるのが自分だけじゃないことがわかったし、いろいろなアイデアを聞くことが出来た」
「時間があっという間に過ぎました」