TaSSKオンライン多文化カフェ(19) 「人間と自然との関わり」から問う文化のありようと多文化社会のありよう
定期的にTaSSK会員がオンラインで集い、多文化に関わるさまざまなテーマで話し合い、学び合います。TaSSK会員の誘いを受けたゲストも参加できます。ご関心のある方はTaSSK会員にお声がけください。ご入会も歓迎です。
「人間と自然との関わり」から問う文化のありようと多文化社会のありよう
日時:2023年10月21日(土)19:30-20:30
話題提供者:山西優二さん
内容
私はこの40年間近く、平和・公正・共生に向けての教育活動・NGO活動・地域活動に関わってきました。いま振り返って表現すると「持続可能な社会づくり」に関わってきたと言えるかもしれません。ただこの数年は、SDGsが示すように、SD(持続可能な開発・社会)は重要であるものの、SDが踊り、SDの本質を捉えつつSDを超えていく議論は、十分にはなされていないように感じられます。「人間と自然との関わり」への問いから、SDが「人間の自然への能動性」を基底に据え「公正の文化」に根ざす社会のありようを描くのなら、「自然による人間の受容性」を基底に据え「受容の文化」に根ざす社会のありようも描いてみたいと思っています。皆さんもそんな文化が交錯する多文化社会を描いてみませんか。
プロフィール
今年の3月まで早稲田大学文学学術院教授、現在は早稲田大学名誉教授。また日本国際理解教育学会理事、日本ホリスティック教育/ケア学会顧問、かながわ開発教育センター代表理事、多文化社会専門職機構副代表理事、逗子市社会福祉協議会福祉教育チーム委員などを担っている。この40年間は、平和・公正・共生に向けての教育活動・NGO活動・地域活動に関わってきたが、この4月からは、これまでの活動を少し控え目にし、身体や自然との対話を大切にする生活を送りたいと思っている。8月からは逗子での生活と東京都檜原村の山奥の電波がとんでいない山小屋での生活の交錯を徐々に楽しみ始めている。